235 :おさかなくわえた名無しさん :2006/12/12(火) 17:04:20 ID:ZR5Ou7qe

先日、仲間と飲んでいた時に仲間の一人が少しふら付いて

近くでくだ巻いていたどこかのおっさんに接触した。

ほんのかすった程度だがそのおっさん、とんでもなく絡んできた。

当人はしっかり謝っているんだが全く許してくれそうもない。

そのときうちのグループの一番の年長者Sさん(別の仲間の連れで

俺とはその時が初対面)が、「私の連れが大変失礼しました。

私からもお詫びしますのでご勘弁願えませんか。」と謝ると

今度はそのSさんに絡み始め仕舞には、頭を下げたSさんのその上に

コップの水をかけてしまった。

さすがに切れかけそのおっさんに攻め寄ろうとする我々を制して

Sさんがそのおっさんに一言。「これでご勘弁願えますね。」と。

店員も間に入ってきたのでその場は一応収まったのだが

これにはまだ続きがある。




237 :235 :2006/12/12(火) 17:20:40 ID:ZR5Ou7qe

おっさんが帰ったあとも我々はしばらく飲んでいたのだが

店を出てみんなで少し歩いていると道路に誰か倒れている。

見ると先ほどのおっさんだ。

「おいおい、あぶね〜な。でも、こんなおっさん放っとこうぜ。ざまぁみろ。」などと

口々に言っていると、Sさんが黙って一人でそのおっさんを抱えて道路の脇に寄せた。


我々は「Sさん、そんな奴放っておきましょうよ。いい気味ですよ。」と言ったのだが

Sさんは「あぁ、だけどこんなおっさんでも家に帰ればいい旦那でありいい父親

なんだろうし、何かあって家族の悲しむ姿を想像しちゃったら放っておくわけにも

いかんだろ。」「俺、ここについているから君達先に帰っていいよ。その時にこの先の

交番にいる警官にこの事伝えてもらえるかな。」と言っておっさんの脇に座り込んだ。

ここまで言われればさすがに「はい、そうですか」、という事はできないので二人で

警官を呼びにいき残りはSさんと一緒に残ることになった。


おっさんは無事警官に保護されていきました。

考えれば当然の行為なのですが、なんとなくSさんの人間の大きさを知った夜です。